ダンデライオン

忍兄ちゃんはおじさんの腕の中にいて、気を失っていた。

「忍、しっかりしろ!

忍!」

おじさんは何度も忍兄ちゃんの名前を叫んでいた。

「忍!」

おじさんは気を失っている忍兄ちゃんの躰を揺すった。

「忠志くん、まずは病院に連れて行こう。

気を失っている人を揺するのはよくない」

お父さんに説得されたおじさんは、
「わかりました…」

首を縦に振ってうなずいた。

「忍、今病院へ連れて行くからな!

絶対に死なないでくれ!

お前は俺の大事な息子なんだ!」

おじさんは叫んで、忍兄ちゃんを抱きしめた。