「未央ぽん!担任女かな?男かな?
 私男がいいんだよね~
 なによりこの学校は先生がとにかくイケメンだからねっ!」

「知ってる。興味ないけど」


「えぇぇ!
 私ここだけの話、この学校先生目当てできたんだよ~えへへ」


ニヤニヤと笑っている朱莉


「そうなんだ。
 男はもう信じられないな。」


「えぇ?!んんん~。
 確かに言えてるかもね」

失笑を浮かべた朱莉
私ってこんな失笑もしないんだね。
いや、しないんじゃない
出来ないんだ。


ガラガラ
教室のドアが開くと
茶髪で見た目はチャラそうにない
身長が高くて
穏やかな、表情をしている男の人が入ってきた。

女子生徒の
悲鳴…じゃなくて歓声が
あちこちに聞こえる
勿論朱莉も。

「やったやった!!未央ぽん
 すっごい!うちら運いいかも
 超人気イケメン先生が担任だよ!」


「あ…そう。」