ガラガラ


教室のドアを開けると
既にグループが固まっていた。
不覚にもその時中学の頃を思い出した。
黒板には
自分の出席番号順に、机に座れと
書いてある。


「未央ぽん、席近いね」

朱莉は斜め後ろの席

「そうだね。」

私は席に座ると
中学の頃を思い出す
失恋の思い出。
散々言われたあだ名。

何故かその時はそればっかし
思いこんでいた。

今は全くきにしてないけどね。


「未央ぽん。ごめんね」 

「えっ?」


「私、初対面のくせに馴れ馴れしいよね」 


確かに馴れ馴れしい部分はあった。
でも

悪くなかった。






「そんな事ないよ
 嬉しいよ」



「未央ぽん顔笑ってないんだもん。」

「…」

「でも、私聞かない未央ぽんが
 なんで笑わないのか」

「何で?」

「聞かない方がいいかなって」

「…そうカモね」

初対面でこんなにぐいぐい
くる子は、はじめてだけど
この時こんなに仲良くなれるとは思ってなかったよ