「はい。静かに流石に怒るよー?ってことで改めて自己紹介するね!
名前は木巻春。前は三年生を担当してましたが今回一年生を担当する事になりました!
教科は国語
あ、後実は僕には一個下の弟がいます!
数学担当で三年B組の担任の先生だよ!
学年が二個上だけど機会とかあったら話しかけてみてね~」


弟いるんだ。
兄弟そろって、教師、同じ学校
同じ学年
凄いな。

「それでは恒例の自己紹介タイムだね!
 僕みんなの名前一生懸命覚えるから
 何か特技とか特徴とかいってもらえると嬉しいな!じゃあ出席番号一番さんから順にどうぞ!!」

自己紹介…
私は8番目か

自己紹介は
いい思い出はない。
中学の頃この自己紹介の時間で
無愛想女ってあだ名が初めてつけられたんだよねぇ…懐かしいね。

「出席番号五番。新谷真代
 みんな真代でも適当に読んで
 特技はダンスです宜しくお願いします!!」






(うっわイメージ暗っ暗闇ちゃん?笑)
(顔も全然笑えてないし無愛想女じゃん笑)
あぁ…思い出す。
結局私つよがりなだけだったのかな。

「おい」

新谷君に大きな声で
呼ばれて気がつく

「何?」

「いや次黒田だし。ちゃんとみろよ」


ヤバッ
考え後としてたらあっという間に
私の番
『未央ぽん~頑張って!』
小声で朱莉に応援されながら
私は私なりにがんばった

「黒田未央宜しく。」


シーン





あ…れ?

「え、ちょ笑なにあれ」
「あれだけ?」

この状況
この空気
全てがあの時と似ている

ただ


「宜しくね」

笑顔を浮かべている先生だけは
違った。