りん「ちょっと優!返してよー」

優「これで返したら取った意味ないだろ」

優はそう言ってニヤリと白い歯をみせて笑う
だけど、こんなイジワルするだけが優じゃない。

りん「やめてっ!」

女の子達にいじめられてたとき。

優「おい。お前らさ、りんにそんなことしていいと思ってんの?」

優のいつにない真剣な目におびえたのか、女の子達は逃げていった。

りん「ありがとう。」

もともと涙腺がゆるい私は涙がいまにでそうな顔を伏せて言う。

きゃっ

りん「ゆ…う…?」

わたしが泣きそうな顔だったのが分かったのか、優が抱き締めてくれた。

優「泣きたいなら泣け。俺がいつでもこうして相手してやる。」

りん「うぅ…ふ…うわーん…」

涙がなくなるくらい泣く私を、優しく抱き締めてくれたんだ。
その優しさはいつまでたっても忘れることができない。


そんな唯一の幼馴染みだった。

そして私は






ーーーーーーーーーー優が大好きだった。