「小鳥遊ちゃんは誰にもクッキーあげてねーよ。
これも、俺がお前と話すために借りただけ。
なんで苦いんだろうな。
料理上手の小鳥遊ちゃんが、材料間違えたりしないだろうけど…な?」
確かに小鳥遊ちゃんは、素直になれずに千尋を傷つけた。
それはいけないことだと思う。
かと言って、あの天咲でさえ、
ちゃんと他の女子からのお菓子は断ったのに、
千尋は受け取ってる。
それに学校の調理実習だし?
袋は透明なのが少しの原因でもあるけど、
俺は小鳥遊ちゃんのクッキーの方が、愛があると思うけどな~。
「千尋のために頑張って甘さを控えるとか、
お前、愛されすぎ」
そう言ってクッキーを千尋に渡すと、
千尋は受け取ってじーっとクッキーを見つめていた。
「自分のいけなかったところはどこかなー?」
俺はそう言いながら図書室を後にした。


