「すず…結婚してください」




別にロマンチックなんかじゃないプロポーズ。
でも、どうしてもここでやりたかった。

凛さんの前で、やりたかった。




「…っはい!」




すずはいつも以上に笑って、そう答えた。




小さな体を抱きしめると、
すずもそれに応えるかのように抱きしめ返す。




「…凛さん、すずは僕が幸せにします」




だから、安心して見守っていて下さい。




これから忙しくなると思うし、
迷惑をかけるかもしれない。

それでも、俺は…〝俺の隣はすずがいい〟と変わらず思ってるから。