「すずちゃん、ごめんなさい。
本当は私が1番に跡を継いでそのあと
すぐに千尋や真尋が来る予定だったのに…」




姉さんも姉さんなりに引き目を感じてるらしいけど、多分すずは…




「何言ってるんですか!
千夏さんも私も、お互いやりたいことをしてるだけですよ!」




ほらね。




こんなんだから、姉さんも安心したように嬉しそうに笑う。




真尋は多分、あの目はカッコイイ!なんて思ってるんじゃないかな。




「ふふ、どう?千花、尋くん。
私と凛の自慢の一人娘は。」




「…本当、いい子だな」




真里さんの言葉に父さんが反応した。




「お互いの子供がお互いを好きになってくれるなんて思ってなかったわ。
凛くん、千尋のこと許してくれるかしらね?」




母さんはそういいながら笑った。