「で、でも、すずちゃんにも本当は行きたかった進路とかあったんじゃないかしら?」




母さんも流石にこの展開には驚いてる。




「はい!これが私の望んでいる進路です!!」




父さん、母さん。

すずで本当に良かったって俺は思うよ。




「……良かったな、千尋」




父さんの言葉に微笑み返しただけだけど、
父さんも同じような表情をしてる。




きっと、すずがこういう人だから、少し安心したんだと思う。




「すずは数学はあれだけど、他は別に悪いわけじゃないっていうか寧ろ、良いから。

学年2位だし」




そう、すずは俺の次なんだ。




本当、数学だけはいつも赤点ギリギリだけど
他が90点越え当たり前の満点だらけだ。