「突然呼んで、すまない」




「あら、いいのよ尋くん。
少しは私も勘づいてるんだから!」




みんなが集まってるし、相当大事な話なんだとは思うけど…。


あ、そうか。
俺ら3年になるんだ。




「千尋…はまぁ、少しは決まってるとは思う。
すずちゃん、これから先の進学のことなんだけど…」




父さんが申し訳なさそうに話すと、すずは、ああ!といった表情をした。




「どの辺りの大学進学がいいですか?」




すずの反応に真里さん以外の全員…要は俺ら家族が驚いた。




「いやねぇ、千花も尋くんも!
私たちが進路の話してないとでも思ってるのかしら?

すずは〝千尋くんを支えるにはどうすればいい?〟って前から私に聞いてたわよ〜?」




もっと驚きだ。