まみside
妊娠がわかってから着々とアレの準備は進んでいる。
どんな子が生まれてくるだろう。
楽しみでしょうがない。
「パパ、アレ の準備はできてるの?」
「ああ、もちろん。…………だけど本当にいいのか?」
パパは不安そうな顔で見てくる。
「何言ってんのよ!可愛い娘の言うことを聞いて。」
「ああ、わかったよ。」
明日の夜が楽しみだ。
私が欲しかったのはかずちゃん……いや、あのオトコの愛でもなんでもない。
ただ、あのオトコの力が欲しいだけ。
小さい頃からなんでも手に入れてきたわたしはこの人を殺してでも、その力のある子供を手に入れたかった。
もうすぐ…もうすぐ…
夜も眠れないほど楽しみだった。
