そう、自習スペース。


自由に自習のできる教室。


『遅くなってごめんね』


「いいよ」


そういって窓の外を眺めていたのをやめてこちらを振り返った彼。


「で…話って…?」



『あっ…うーんとね、この教室思い出の場所だなって思って、卒業だからここで最後に話したかったの。


この前までここで一緒に勉強してたよね。


ほんとに2ヶ月前だよね。


最初、そうちゃんがこの教室の前の廊下で話しかけてくれたんだよね。



どうしたの?って。
わたしが泣いてたから。



友達だと思ってた子に裏切られちゃってどうしたらいいかわからなくて困ってるわたしに声かけてくれて、


それからずっと仲良くしてくれたよね。