あかのひと

伊織が亡くなってから10年。
『長岡さん、ロビーにお客さんがいらっしゃってます。』
「あ、了解です。すぐ行きます。」
俺にお客さんが来た。俺は営業課ではないし、客が来ることもなかったから慌てて出て行った。

「急にお呼びたてしてすみません。」
そこに立っていたのは紅いリップが印象的な女性だった。