近くて遠い存在。











1泊2日の海水浴。
夕方になり、あたしたちはホテルへ向かう。
部屋は4つ予約してくれてるみたい。
あたしは、真尋と同じ部屋。


お風呂に入り、夕食も終える。
今は自由時間。



「…結奈さ、好きな人とかいないの?」

「えぇ!?いきなりどうしたの?」

「もしかして、黒沢か綾野のこと好きなのかなぁって思って」

「晃と蒼…!?」



…みんな、男女が一緒にいるだけで深い関係があるんじゃないかと疑う。
ほんとに幼馴染みなだけなのに…



「ないない!…なんでそうなるの?」

「…ならいいんだけどさ。彩里紗ちゃんと咲希、今頃あの2人のところに行ってると思うよ」

「どういうこと…?」

「…告るって言ってたから」

「えっ…」



…そういえば、そんなようなこと海で言ってたかも。
…晃と蒼に告る?
…なんであたしが焦ってるんだろ。



「…結奈、分かりやすいね」

「へっ…?」

「どっちか、好きなんでしょ?」

「ち、違うよ!あたしは別に…」

「いいの〜?とられちゃうかもよ〜?」

「もう、からかうのはやめてよ!」



あたしは、勢いで部屋を飛び出してしまった。
…なんだか、いずらかったから。


あたしは、ロビーに向かおうとすると声が聞こえてきた。
廊下の隅に晃と咲希がいるのが見えた。
…ほんとに告るつもりなんだ。
胸がチクッとした。