近くて遠い存在。











早速、更衣室で水着に着替える。
あたしの水着は、赤いギンガムチェックで真ん中に大きなリボンがついている。
一目惚れして買っちゃったけど、派手だったかな…?
パーカーを羽織り、更衣室を出る。



「…みんな、揃ったね!」

「よっしゃ!泳ぐぜ〜!」



みんな盛り上がってる。
あたしも早く泳ぎたいな!
あたしは、晃と蒼の様子を伺う。
…その時だった。
なぜか2人にドキッとしてしまった。
…だって、あたしの知ってる2人じゃないんだもん。
2人とも、男らしい身体つきになっていた。



「…んだよ、結奈」

「へっ…!?な、何でもないよ!?」

「3人で海に来たの何年前だろうな」

「うーん、8才が最後じゃない?」

「それはプールだろ」

「あ、そっか!」



…そうだよね。
あたしが知るわけないじゃん。
最後が小学生なんだから…



「…結奈!一緒に泳ごう?」

「うん!…晃と蒼も泳がない?」

「…俺はここで本読んでる」

「俺、腹減ったから食ってくるわ」

「…そっか」



あたしは2人を置いて、真尋と海に向かった。
…まぁ、荷物を見ててもらう人も必要だしね!



「…結奈ちゃんたちもおいでよ!気持ちいいよ〜」

「ほら!早く脱いじゃいなって!」



女子2人があたしたちを急かす。
男子2人も、あたしたちに注目する。
…そんなに見ないでよ。

あたしは真尋と顔を合わせて頷いた。
そして、パーカーを脱ぎ捨てた。
…恥ずかしい。