「海だよ!?…き、綺麗な女の人とかいるかもしれないよ!?」

「「は?」」

「海っていったら、水着だよ!?男子の2人なら…す、好きでしょ!?」

「…お前、大丈夫か?」

「熱でもあるんじゃないか?」



…バカにされるあたし。
熱なんかないよ!
普段はこんなこと言わないよ!
こっちは2人を誘うのに必死なんだから!



「…お前、さっきからどうしたんだよ」

「やけに必死だな」

「…だって、真尋に頼まれたから」

「頼まれた?」

「女子4人と男子4人で一緒に海に行く予定なの。だから、2人がいないと人数が合わないの…」

「は!?…ったく、勝手に決めんなよ」

「…ごめんなさい」

「…ってことは、俺ら以外にも男がいるってことか?」

「…そうだよ?女子はあたしと真尋以外にも2人誘うし、男子は2人以外に2人誘う予定だよ」



…どうしたんだろ。
2人とも、黙り込んじゃった。
…やっぱり無理かな。
…このことは、あたしが真尋に謝ろう。



「…行く」

「…へ?」

「…俺も」

「…えぇ!?」



突然どしたの!?
…あたし、何か引き寄せるようなこと言ったっけ?
…でも、とりあえず誘えてよかった!
作戦成功!!




「…ほんとに?」

「こんなことで嘘ついてどーすんだよ」

「…ですよね。…でも、どうして?」

「…なんだっていいだろ!行くだけだからな!」

「うん!ありがとう!」



よーし!
これで真尋にも報告ができる!
…待ち遠しいなぁ!