近くて遠い存在。











結局、放課後までサボってしまった。
…なんか側にいて欲しかったって言うか、晃が優しかったって言うか…

あたしと晃は教室に戻ると、蒼が頬杖をつきながら外を眺めていた。
…待っててくれたんだ。
…でも、なんか気まずいかも。



「蒼!」

「…お前ら何してたんだよ」

「…あ、あたしは具合が悪くて保健室に!」

「大丈夫か?」

「うん!」

「お前は…サボりだな」

「おい!…まぁ、そうだけど」

「…でも、先生は保健室にいること聞いてないって言ってたけど」

「えっ!?…あ、そうそう!後で言おうと思ってて忘れちゃった〜!」

「そうなのか?じゃあ、言いに行った方がいいんじゃないか?」

「だ、大丈夫!明日絶対言うから!」

「いや、でも…」

「結奈が言ってんだから、いいだろ?早く帰ろうぜ!」

「…あぁ」



…ふぅ。
なんとか誤魔化せたかな?
…でも、嘘ついてごめんね。
ほんとは、蒼にこんなことしたくないんだけど…

先に教室を出て行った晃をあたしと蒼が追いかける。



3人並んで帰るが、昨日とは違う意味で会話が弾まない。
…なんでだろ。
あんなことがあったからかな…
晃を意識しちゃって、頭が回らない。



「…お前らまだ和解してないのか?」

「違うよ!」「違ぇよ!」



あ…
ハモった……



「…そうみたいだな」

「「…」」



あたしは晃の方を見た。
すると、目が合ってしまった。
恥ずかしくて、思わず逸らす。

…もう、どうしちゃったの!?
晃に抱き締められたことぐらい昔に何度かあったじゃん!
…でも、昔の話か。