近くて遠い存在。











「…晃?」

「…お前が出ないなら俺も出ない」

「えっ…」



ギュッと強くなる晃の腕。
力強くて、優しかった。
…もう少し、このままでいたいな。
あたしもギュッと力が入る。



「…晃、助けて」

「結奈…」



あたしは、気づいたらそう言っていた。
初めて、人に助けを求めた。
でも…あたし、すごく苦しいよ。
すごく辛いの…


すると、晃は頷いた。
…ありがとう。
こんなこと、晃にしか頼めない。
晃はあたしにとって、特別だから。



晃は、あたしが落ち着くまで頭を撫でてくれた。
あたしは、晃に全てのことを話した。
そして、授業が終わるまでずっと抱き締めてくれた。

…ありがとう、晃。