近くて遠い存在。












「…晃ッ、ごめんなさいッ…あたし…ック」

「何も喋るな」



いつもと変わらず、口が悪い。
…でも、この時の晃の口調は優しかった。



「俺がお前を守るから」



そう言うと、晃の力は強くなった。
あたしはその言葉に頷いた。
…ありがとう、晃。
何かあった時、いつも側にいてくれたのは晃だったよね。
…いつもケンカばかりしてた晃だけど、あたしを守ってくれたのも、いつも晃だった。




キーンコーンカーンコーン。



…あ、チャイムが鳴っちゃった!
でも、晃は動こうとしない。



「…晃、行かないの?」

「…お前を置いて行けるかよ」

「あたしのことは、いいから…」



あたしは、そう言って晃から離れようとした。



「わっ…!」



しかし、晃はあたしを引き戻した。
…どうして!?
晃は授業に出ないと…!