近くて遠い存在。










次の日、あたしは先輩のことばかり考えちゃって授業に集中できなかった。



そして、昼休み。
あたしは真尋とお弁当を食べようとしていた時だった。
廊下から女子たちの声が聞こえてきた。
…まさか。



「…結奈ちゃん!」

「先輩…!?」



手招きする先輩の元へ駆け寄る。
…なんだろう?



「お昼、一緒に食べない?」

「えっ…?」



…でも、あたしは真尋と約束してるし。
今日は断ろうかな…



「全然いいですよ!」

「…真尋!?」



真尋が突然出てきてビックリ。
…しかも、勝手に!



「ほんと?じゃあ、中庭で食べようよ」

「あっ!…あの!」

「ほら、結奈行ってきな?」

「でも…」

「あたしのことはいいから!…好きなんでしょ?」

「真尋…」



真尋は笑顔であたしを見た。
…真尋にはいつも助けられてばかりだな。



「…ありがとう!行ってくる!」

「うん!」



あたしは真尋に渡されたお弁当を持って、先輩を追いかける。
…よし!
真尋だって応援してくれてるんだから、今度はあたしから先輩に伝えなきゃ!