あたしは1階に降りると、お父さんとお母さんと晃がいた。
「おはよう、結奈」
「おはよう」
「晃くんだとすぐ起きるのね」
「お母さん!なんで晃がいるの!?」
「いつも待たせてばかりだから中に入ってもらったの」
「お前も早く食えよ!超美味い!」
「あら、嬉しいわぁ」
…犯人はやっぱりお母さんだったか。
お母さんはあたしの友達にすごく優しい。
特に幼馴染みの2人には弱い。
「…ってか、なんで晃も食べてるのよ」
「親いなかったから朝飯食ってなくてよ。そしたらおばさんが作ってくれたんだよ」
「…そうなんだ」
晃の両親は共働きで、ほとんど家にいない。
だから、お弁当もいつもコンビニ。
「晃、そこあたしの椅子!」
「別にいいだろ。隣来いよ」
「…もう」
あたしは呆れながら、晃の隣に座る。
晃は自己中でわがまま。
超お子ちゃま!
ほんと、世話が焼ける。