「…結奈!?どうしたの!?」



心配そうに近寄って来たのは、真尋だった。
…真尋にどんな顔したらいいか分からないよ。



「…ううん。な、何でもないよ?」

「でも…」

「お昼食べよ?」

「うん…」



それから真尋と一緒にお昼を食べたけど、沈黙が多かった。
…あたしって、バカだな。
…やっぱり、真尋だけには本当のこと知って欲しい!



「…結奈、あたし何かしたかな?」

「…え?」

「結奈、怒ってる…?」

「違うの!真尋は悪くないの…」



あたしは心を落ち着かせてから、真尋を見た。
真尋とギクシャクするなんて嫌だ。



「…ここじゃ話しにくいから外行こう?」

「うん…」



あたしは真尋を中庭に連れてきた。
朝倉先輩には内緒って言われたけど、真尋には嘘つきたくない!