近くて遠い存在。










あたしは、屋上を出た。
そして、昨日のことを思い出す。



『…なんか困ってるなら、俺らが助けてやるよ』

『俺らはずっとお前の味方だからな』


…でも、自分で解決するって決めたんだ。
いつまでも2人に頼ってちゃダメ!



「…きゃっ」

「…ったく、誰だよ!?…結奈?」

「…晃」



廊下で打つかったのは晃だった。
…どうしてこんな時に会っちゃうのかな。



「…なんかあったのか?」

「な、なんにもないよ?」



あたしはそう言って、教室に戻ろうとした時だった。
突然、晃に腕を掴まれた。



「…アイツのことか?」

「…え?」

「アイツだけはやめとけ」


…アイツって、もしかして朝倉先輩のこと言ってるの?



「どうして晃にそんなこと言われなきゃいけないの?朝倉先輩は優しい人だよ!?」

「気にくわねぇんだよ、俺が!」

「なにそれ。自分勝手なこと言わないで!」



あたしは晃の腕を振り払って、教室に入った。
…意味分かんない。
どうして晃に朝倉先輩のことが分かるの!?
…晃のバカ。