近くて遠い存在。












あたしは悩みながら校門を出た。



「…おい、無視かよ」

「…えっ!?晃と蒼!?」



なんで!?
先に帰っててって言ったのに…



「お前、俺らが立ってたの視界に入らなかったのかよ?」

「…ごめん」

「…なんかあった?」

「えっ…な、何でもない!ありがとう、待っててくれて」

「当たり前だろ、一緒に帰るって約束だろ?」

「忘れてないよな?あの時の約束」

「忘れるわけないじゃん!」



あの時の約束…
あたしたちがまだ保育園に通ってた頃。
よく遊んでた公園で約束した。

行く時も、帰る時もずっと一緒。

困った時は、お互い助け合う。

…懐かしいな。



「…ねぇ!久しぶりに行こうよ!」

「は?…って、おい!結奈!」



あたしは走り出した。
…あの公園に行きたい。
3人でまたあの公園に行きたい。
そう思ったら咄嗟に走っていた。

2人とも、あの時の約束覚えててくれたんだ……