【続編】2月14日


 宿泊してたホテルに預けていた君の荷物を取りに行って、僕の家へと向かった。

 君の大荷物を見て、昨日の女性はやっぱり君だったのだと確信を持った。

 僕の部屋に着いて一目散にシャワーを浴び、テレビの前のソファを陣取る君は、この部屋の主のようだ。

 かくいう僕も、ソファに深く腰掛けて、君の隣にいることの幸福を味わった。

「昨日、カフェにいただろ」

「えっ、うん、おったけど」

 やっぱり、と嬉しくなる。

「話しかけたんだけど」

「嘘っ!全然気付かんかった」

「フランス語で話しかけたからかな?」

「そうかも」

 君は思い出すように空中を見る。

 そんな表情一つとっても愛おしい。

「なんであのカフェにいたの?」

「あそこに日本人の客がよく来るって聞いて、もしかしたらいるかもって思ったから」

「フランス語わからないのによくその情報手に入ったね」

「英語は喋れるもん」

 僕のからかいに、君は膨れっ面をして、怒ってるアピールをした。

 君をどんな形容詞で褒めても足りない。

 本当に可愛いものを見たときは、可愛い以外の言葉は出てこないものだ。