宿泊してたホテルに預けていた君の荷物を取りに行って、僕の家へと向かった。
君の大荷物を見て、昨日の女性はやっぱり君だったのだと確信を持った。
僕の部屋に着いて一目散にシャワーを浴び、テレビの前のソファを陣取る君は、この部屋の主のようだ。
かくいう僕も、ソファに深く腰掛けて、君の隣にいることの幸福を味わった。
「昨日、カフェにいただろ」
「えっ、うん、おったけど」
やっぱり、と嬉しくなる。
「話しかけたんだけど」
「嘘っ!全然気付かんかった」
「フランス語で話しかけたからかな?」
「そうかも」
君は思い出すように空中を見る。
そんな表情一つとっても愛おしい。
「なんであのカフェにいたの?」
「あそこに日本人の客がよく来るって聞いて、もしかしたらいるかもって思ったから」
「フランス語わからないのによくその情報手に入ったね」
「英語は喋れるもん」
僕のからかいに、君は膨れっ面をして、怒ってるアピールをした。
君をどんな形容詞で褒めても足りない。
本当に可愛いものを見たときは、可愛い以外の言葉は出てこないものだ。


