そう言って、すぐにすまなそうに下がった眉尻を上げて、両方の口角もキュッと持ち上げて顔をほころばせた彼に、私は妙な親近感を覚えた。
・・・なんだか、似てる。
―拓お兄ちゃんに。
私にボールをぶつけた、少しくらいならうらめしく思ってもいいはずの彼に、親近感を抱けたのは不思議な感覚だった。
でも、彼を見て懐かしく思うのは仕方なかったのかもしれない。
・・・なんだか、似てる。
―拓お兄ちゃんに。
私にボールをぶつけた、少しくらいならうらめしく思ってもいいはずの彼に、親近感を抱けたのは不思議な感覚だった。
でも、彼を見て懐かしく思うのは仕方なかったのかもしれない。
