「俺、優子のこと好きかもしれない・・・。」

その言葉を聞いた瞬間、私の両頬が赤い色を伴いながら、かあーっと熱くなるのを感じた。

そうなりながらも、ちょっとひっかかったこと。
―・・・かも?

「鴨」じゃなくて、「かも」・・・?
なんてつまらないことを考えたりもした。
でも、私、佐渡優子の思考は、高熱のために一時ストップしてしまった。

ちょっと待って。
今、なんて言ってくれたの?
「好き」?
「好き」って・・・。

私もだよ?

ちょっと違うか。

私の方こそ、だよ?