外は涼しく快適な気温だ。
ギフトに連れられ、俺達は近くの大きな病院へ足を運んだ。
何故病院へ向かうのか...答えは馬鹿な俺でも解る。
今回の依頼人はこの病院に入院しているのだ。

俺達は病院の正面玄関から入り、受付の元へ行った。
受付の人との会話は全てギフトが、終わらせてくれた。
こういう時限定で頼もしい。


「402号室だ。セルリア、早く行こう。」

「解ったって...。」


仮でも此処は病院なのだから、ソワソワしないでくれ。
俺は周りのなんとも言えない視線に耐えつつ、ギフトの後に続いた。
402号室までは、エレベーターで移動した。
エレベーターから降りて、長い廊下を歩いた。

ギフトがとある扉で、足を止める。
扉のプレートを見ると、其処には402号室と掘られていた。
此処が依頼人の病室か...。
ギフトは2回程ノックをして、ドアノブに手を掛けた。ドアが開く。

病院独特の白で統一された部屋が視界に入った。
部屋の奥には白いベッドが置いてあり、その上に少女がいた。