「セルリア...僕が如何見えてる?僕は化け物なんかじゃない、ギフト・ラーベストだ。」


化け物ははっきりと言った、己がギフトだと...。


「本当に、ギフトなのか...。」

「そうだよ、君が見ている其れは全て幻だ。存在する筈ない架空のものだ。冷静になれ、君が今果たすべき事は何だ?」


俺が果たすべき事___そんな事解りきっている。
考える事でもない、俺は殺すのだ。
そう、殺すんだ...。


「随分君が眠っていたお陰で、依頼の時間がかなり迫っている。だが今ならまだ変更可能だ、如何する?」

「...俺が殺る...、あいつ(タイム)は、俺の獲物だ。」


以前化け物にしか見えないギフトが、少し笑ったように見えた。
そしてもう一度俺に手を差し伸べた。


「其れでこそ君は、セルリアだ。」


今度は振り払わずに俺は其の手を掴んだ。