翌日の昼過ぎ頃だった。
ギフトが一通の手紙を持って、俺の元に来たのは...。
手紙の内容はタイムの依頼についての事だった。
ギフトから受け取ると、俺は直ぐに手紙に目を通した。


〝親愛なる殺し屋様へ_

突然の手紙で驚かれたでしょうか?
昨日の今日ですから、驚かれているかもしれませんね。

この手紙の内容は至って簡潔なものです。
今夜...依頼を実行して頂けないでしょうか。
急な事だとは私も十分解っています。
迷惑をかけていることも重々承知です。
でも、どうか...どうか...〟


最後の文字は震えながら書いたのか、読むことが出来なかった。
手紙から視線を外すと、ギフトが俺に告げた。


「君が殺るかい?」


俺は何時もより低い声で告げる。


「当たり前だろ。」