ーあの日、

私はお腹が痛くて、

座り込みたいくらいだった。


昔からそうだ。

緊張するといつもお腹が痛くなる。


さすがに

座り込むとかは目立つので我慢したけれど、

電車では本当に座りたかった。


なのに、満員電車で席なんてないし、

おまけに優先座席には

ガラの悪そうな男子達が居座っていた。


怖いから、

席を空けて、

なぁんて言えないし、すっごく困ってたの。


もう、想像ついちゃったかな?

その時、
「そこ優先座席じゃないか。

体調悪い奴いるの分かってるだろう?

席、譲れ。」

なぁんて言ってくれたのが、



そう、今の私の彼氏、

奥田和也君だったんだ。