そんなあたしは受験シーズンを終えて、
猛勉強することなく入れる櫻間高校へと入学した。
あれから3ヶ月が経った。
そして今、まさにあたしは
下駄箱にある自分のボロボロになった上靴を発見している。
やっと高校生活に慣れてきたところで
あたしが生意気だとさっそく先輩という目上の人に目を付けられた。
まぁそういうの中学の頃は日常茶飯事だったから
別に今更何とも思わないが。
あたしは何の躊躇もなく
下駄箱から上靴を取り出し外靴と履き変えた。
「ハァ・・・・・」
シンとした生徒玄関にあたしの溜め息が響いた。
現在時刻は午前10:00。
もうとっくに授業は始まっている時間だ。
あたしの遅刻履歴なんて数えたらキリがない。
ハッキリ言えば、
朝から学校に通うなんて入学式以外ない。
もちろん高校だからといって
遅刻しているわけじゃない。
中学の頃も当たり前のように平然と遅刻をしている。
かったるいなぁ。
教室に行くのも面倒くさい。
それに眠たくて頭がボーッとする。
あたしは重たい足をズルズルと動かし
教室に向かった。
