体育の時間。


体育館、男女で半分ずつのコートでのバスケット、


運動が苦手なのと、この蒸し暑さに完全ノックアウトな私。



「あっ!

なつほちゃん!そのボールとって〜!」


「はーい‼︎」

転がってきたボールを拾って、女子のコートへと投げた時、



「なつな!危ない‼︎」


その声に反応した時には遅くて、男子コートから飛んでくるボールは、私の足えと直撃した。



「ごめん‼︎‼︎」


慌てて駆け寄り謝る男の子と、大丈夫?と駆け寄ってくる皆、


「大丈夫!大丈夫!」


必死に謝る男の子になんだか申し訳なくなって、慌てて立とうとするけれど



あれ?
立とうとした左足に痛みを感じて、立てない…



「捻ったんだよ!保健室行こう‼︎」


舞花ちゃんが心配そうに顔を覗いて、だけどこのまま体育を中断させるなんて悪くて…



「大丈夫だよ!1人で行けるよ!」

「いや、ここは当てちゃった俺が行くから!」


断る隙となく、肩に回ろうとする腕。



その時…