特別なひと





あっとあう間に囲まれてしまった颯人君に、あっと言う間に距離は空いて…



「はぁ〜」



小さなため息をつけば


「グッドモーニング♪

朝からため息なんて、幸せ逃げちゃうぞ!」



大好きな親友の舞花ちゃんがいて、



「あ、舞花ちゃん‼︎おはよう!!」




ショートボブの髪の毛はいつも綺麗に内巻きされてて、大きな瞳はくりんくりん、


お人形さんみたいなその可愛さに、私はいつだって見惚れるんだ!



「それで、それで、ため息の原因はあの王子様ですね??」



長い指が指すその先には、さっきまで隣にいたはずの幼馴染。