特別なひと




気づけば授業が始まっていて、



取り囲んでいた女の子達も席についていて。



考えるのは、颯人君の事ばかり。



幸せに満ち溢れていた心が、


キュンと高鳴っていた心が、



ズキっていう、ヒリヒリするような



息が出来ないような、



そんな痛みを覚えた。