「わかった、その条件なら、呑むよ。」

「そう言うと思ってました。」

にやりと笑う顔は、なにか見透かされているようで怖い。

そして口元に腕時計をもっていく。


ん?あれは、、腕時計か?


「だそうですよ。父さん。」

父さん?

何を言っているんだ、と考えていると

ガチャ

おそらく立付けの悪い、開きにくい扉が動いた。

開いた扉のその先には

「父、さん」

相変わらず、嫌な笑顔をこちらに向ける男が1人で、いた。