お前達が殺人を平気でやってることのほうが気持ち悪い。

そう思ったが、口には出さなかった。

なぜならさっきから扇は何やら物騒なものを弄っているからだ。

銃の弾が出る部分がなく、代わりに注射のようなものが付いている。中には黄緑色の液体が入っている。

これ以上何か言ったらこれを打ち込まれそうだ。

「ところで、次は何の用だ。また人殺しなんてさせるようなら、お前達を殺す。」

すると、扇が鼻で笑った。

「調子に乗らないでください。やれるものなら、ぜひやってみてほしいですね。いくらあなたに才能があるとはいえ、所詮は素人です。プロの暗殺者に勝てるわけがない。」