黒イセカイデ。

もう乾いてしまった赤黒い血がこびりついていて、その物体はより一層グロテスクになっていた。

「は、はぁぁあ!?なんだよこれ!
俺はこんなもの知らない!!なあ、さ、朔信じてくれよ・・!」

「う、うん。わかってるよ。信じてる!」

だって殺ったのは僕だから。


・・・それにしても、許せない。

こんなことになっているのは、
きっとあいつらのせいだろう。

なんで、流星なんだ・・・。


騒ぎを聞きつけた警察が、
慌てて玄関にやってきた。

「ちょっと君、署で話を聞かせてもらおうか。」

「俺はこんなもの知らねーよ!離せって!」

違う、やめてくれ。

そいつを犯人に、しないでくれ。

お願いだから、流星を連れて行かないで。

「ちょっと待ってください!その人は犯人じゃありません!」

僕の悲痛な叫びも届かず、
流星はパトカーに乗せられて、行ってしまった。