黒イセカイデ。

「着いたよ。ん、どうした?すごい汗だぞ。」

「な、何でもないよ。いってきます。」

僕は逃げるように車から降りた。

いつもより早いせいか、登校中の生徒がやけに少ない。

そして、校門の前にパトカーが止まっていた。


「朔!やべえよ!」

後ろから息を荒げた流星が駆け寄ってきた。

「おはよう。どうしたの??」

「朝田殺されたんだってよ!近くの橋の下で、ホームレスと一緒に見つかったらしい。」

やばい。

「犯人は・・・!?」

「まだ分かってねーみてえだ。
凶器も判明してないみたいだしな。」