黒イセカイデ。

あき、りゅう、その他の小学生が起きてくると、僕がいることに驚いていた。

「さくちゃん、だいじょうぶ?」

「さく兄ちゃん早えー!もう食べ終わったのかよ。」


などと次々に話しかけてきたけど、
僕は曖昧に答えた。

「よし、朔食べ終わったみたいだね。
いつもより早く行けるな。あ、今日はこの冬1番に冷え込むから、コート着なさいね!みんなも!」

そう言って車のキーを手に取り、
カンナさんは玄関に向かった。