黒イセカイデ。

ー・・・

いつになく、寝起きの悪い朝だ。

あきに起こされる前に起きて、

準備をして階段を降りた。

えみ姉が朝食の用意をしている。

「朔、おはよう。早いわね。
ところで一昨日といい昨日といい、一体どうしたの?」

僕は必死で言い訳を考えた。

「掃除の時間に友達とふざけてたら、先生にすごく怒られてさ、
落ち込んでるのカンナさんにばれるの恥ずかしかったから、
1人で帰ってきたんだよ。あんまり怒られたこともないから、落ち込んで、食欲もなくなっちゃって・・・。ごめん。」

自分でも驚いた。
こんなに嘘がうまく思いつくなんて。

「そう。よかった、変なことに巻き込まれてなくて。」

するとえみ姉はフレンチトーストとフルーツヨーグルトと、牛乳を出してくれた。


「ちゃんと食べてね。」

「うん。ありがとう」