黒イセカイデ。

冷静な判断ができないまま、
僕は、僕らの家の前にいた。

「あれ?朔どうしたの?カンナちゃんがさっき車で迎えに行ったはずだけど・・。」

えみ姉だ。買い物から帰ってきたのだろう。
重そうなビニール袋を持っている。

なんて言ったらいいかわからなかった。

「ごめん・・・」

「え、朔??ちょっと!」

心配そうにしているえみ姉を後に
玄関の扉を開けて、自分の部屋へと向かった。

バフッ

ベットに倒れこんだ僕は、
朝田を殺したときの感覚を思い返していた。