黒イセカイデ。

車通りの多い五月蝿い橋の下で。


何事も淡々と進んでいった。

あのホームレス以外、誰にも見られていなかった。

自分の感情より、ここまでうまくいってしまったのが怖かった。

ここまでしなやかに、流れ作業でもしているかのように、人を2人も殺してしまったことが
恐ろしかった。


ぱちぱちぱち

拍手が聞こえて後ろを振り向くと、
父さんが笑顔で立っていた。