同じ空の下で

涼太の顔を直視できない。

コツンッ。

涼太の額と私の額がくっつく。

これ、どういう状況…?

顔…熱い…。

「………ねぇよ…。」

涼太が何かを呟いた。

「え?何?」

目の前の涼太の顔を見ると、

さっきより切なさそうな顔をしている。

そんな気がする…。

「転校なんてしたくねぇよ…。」

涼太…。

「なんで…なんで転校なんか…。」

涼太の目から涙が落ちる。

嫌だ…。

泣かないで…。

私の目にも涙が溜まる。