同じ空の下で

実はこれは皆で決めたこと。

昼休みや部活は男子、

それ以外は女子が中心になって

涼太に話し掛ける。

なるべく涼太の周りから

笑顔が絶えないように。

最初は意味がわからないというような様子の

涼太だったけれど、

徐々に笑顔を見せてきている。

私はその様子を密かに喜びながら見ていた。

すると、遠くにいる涼太と目が合った。

すぐに逸らされちゃったけど…。

でも、私からは逸らさないって決めた。

目が合って逸らされると

地味に傷付くってこと、

私の経験上分かってるから…。