同じ空の下で

「あ、涼太おはよー!」

言えた!

涼太は目を見開いている。

私から話し掛けられたことに

驚いているんだろう。

昔からケンカをすると

私からは絶対に口を利かなかった。

今回もそうだと思ってたら、

大間違いだよ、涼太。

今回の私は違うから。

「お、おう…。」

曖昧な返事をしながら

自分の席につく涼太。

「おはよー!!」

「おわ!涼太じゃん!」

「気付かなくてごめんねー!」