同じ空の下で

すると、涼太がいきなり近づいてきて

私の手を掴み、

私の目を見つめてきた。

「隠すなよ。
せっかく可愛い顔なのに。」

全身の体温が上がっていくのが

自分でも分かる。

きっと私の顔は、

今リンゴのように真っ赤になっているだろう。

知らないでしょ?

その言葉が私にどれほどのダメージを与えてるか。

知らないでしょ?

その言葉に私がどんなに期待してしまってるか。

「なーんてな!」

冗談で言ったのだろう。

からかうようにそう言って、

涼太は自分の席に戻っていった。

冗談に聞こえないよ、バカ…。