「うん。
だって寿命を知っているのに笑ってる。」


それだけ?


私がきょとんとしているとつぼみは苦笑い。



「明日死ぬんだ,今日が最後なんだ…って。
 すごく恐いと思うよ。
 笑ってなんていられないくらい。」


つぼみの言ってること分かる。


そんな風に思ったこともあったから。



「それは私が幸せだからだよ。
 パパやママ…そしてつぼみのお陰で幸せだから。」


「ありがと。」


そう言ってつぼみはいつもの花のような笑顔を見せてくれた。