「これに乗って。」


戻ってきたつぼみが持ってきたのは…車椅子だった。



「私が押すから身体に負担はない。
 それに今のつゆりは今までで1番調子がいいはずだから…」


自分じゃ気付かないことをどうしてつぼみが分かるんだろう…?


思ってることが分かったのか『私は死神よ…?』と呆れたように笑った。


つぼみの新しい表情見つけた。


『早く。』と急かすつぼみに促され私は車椅子に乗った。


何回も嫌々ながらに乗った車椅子だけど…つぼみがいるだけで『車椅子も悪くない』と思えた私はつぼみが大好きなんだろう。