『帰るの?』と言いかけたとき…


つぼみはまた手摺りに座って唄い始めた。



♪〜♪♪〜♪〜〜


つぼみの唄は不思議。


不思議なメロディに不思議な響き。


歌詞は聞こえてるはずなのに聞こえてない。



「つぼみの唄がとっても好きよ−…」


そのときふっと睡魔に襲われた。


なんだか子守唄みたい…。


幸せな気持ちに包まれながら私は意識を手放した。